寄ってたかって米国の暴走を抑えよ
2006年 03月 19日
引き続きWBCの話題を。
とにもかくにも日本が韓国を破り決勝進出。
横浜・多村のホームランで6点目を取ったところまでテレビ観戦していたが、
上原のピッチングをはじめ、気合が入っているのが伝わってきた。
日韓双方が序盤から全力でぶつかり合う「音」がしていた。
ナイスゲームだったと思う。
決勝の相手はキューバ。
ここまで来たら、せっかくだから№1をめざしてほしい。
と、ここまでは素直に思う。
しかし。
先日のエントリでの「国際大会として認めない」という気持ちは、今も変わらない。
組み合わせ、日程、試合の運営(審判など)…すべてが米国主導、
というより米国が頂点に立ちやすいようにかの国が自作自演した芝居。
予定が狂ってその当事者に罰が当たった(2次リーグ敗退)あたりは、
野球の神の怒りを買ったと見えて、まだ救われた気持ちにはなるが、
この芝居自体が猿芝居でしかないこと自体は、何ら変わらない。
準決勝を迎えるまで6戦無敗だった韓国代表。
一発勝負のトーナメント方式だから仕方ないとはいえ、
朝鮮日報はコラムで「世にも珍しい試合方式で消えた優勝」と非難している。
以下、リンク切れに備えて一部引用。
アメリカが主導した今回のWBC。
世にも珍しい試合方式のせいで韓国は最大の犠牲者となった。
(中略)
ほとんどすべての国際大会では組を2つに分けて進行し、
ベスト4が決まったらクロストーナメントで決勝に進む2チームを決める。
しかし大会初めての年に無理に欲を出した米国は、
同じ組のチーム同士を再び準決勝で戦わせる日程を採択した。
2組の最強チーム、ドミニカ共和国に決勝戦まで会わなくて済むように、
という意図以外に説明のしようがない。
その結果、韓国は準決勝で日本とまた戦うことになった。
1つの大会で同じチームと三度も戦うという、失笑するしかないようなことになった。
すでに二度勝った韓国だ。
もう一度勝ってあたりまえ、負ければ脱落という滑稽なプレッシャーを抱えて
三度目の対日本戦を行った代表チーム。
(中略)
奇跡は三度はやって来なかった。
2次リーグ以後2勝2敗の日本が決勝でキューバと試合をすることになった。
欲をかいた米国はベスト4にも上がれずに恥をかき、
大会最大の波乱を巻き起こして興行を引っ張った韓国は
悔しいことに帰り仕度をする羽目になった。
WBCの制度的な矛盾が韓国野球100年史の快挙の足を引っ張ったことになる。
この記事の内容を、私は「敗者の負け惜しみ」と断じることができない。
むしろ大いに同調する。
シドニー五輪の女子ソフトボールで、日本は同じ目に遭った。
予選リーグで全勝したのに、決勝で米国にサヨナラ負けを喫し、
銀メダルに終わった時、何とも釈然としない感情に襲われたものだ。
だから、この記事の筆者の気持ちはよく分かるのだ。
日本が勝ったとか韓国が負けたとか、そんなのは小さな話だ。
事はWBCという大会のあり方、運営の方法だ。
先日のエントリの繰り返しになるが、それをきっちり決めていかないと、
本来、この大会が目指すべき理念は吹っ飛ぶ。
参加する以上、日本も韓国も、全ての国が主体性を持って、
その理念と、それを実現するための具体策を規定すべく、
米国の暴走を抑えにかからねばならない、と強く思う。
そうなった時、私のようなひねくれ者も、
素直にこの大会の意義を認められるような気がする。
とにもかくにも日本が韓国を破り決勝進出。
横浜・多村のホームランで6点目を取ったところまでテレビ観戦していたが、
上原のピッチングをはじめ、気合が入っているのが伝わってきた。
日韓双方が序盤から全力でぶつかり合う「音」がしていた。
ナイスゲームだったと思う。
決勝の相手はキューバ。
ここまで来たら、せっかくだから№1をめざしてほしい。
と、ここまでは素直に思う。
しかし。
先日のエントリでの「国際大会として認めない」という気持ちは、今も変わらない。
組み合わせ、日程、試合の運営(審判など)…すべてが米国主導、
というより米国が頂点に立ちやすいようにかの国が自作自演した芝居。
予定が狂ってその当事者に罰が当たった(2次リーグ敗退)あたりは、
野球の神の怒りを買ったと見えて、まだ救われた気持ちにはなるが、
この芝居自体が猿芝居でしかないこと自体は、何ら変わらない。
準決勝を迎えるまで6戦無敗だった韓国代表。
一発勝負のトーナメント方式だから仕方ないとはいえ、
朝鮮日報はコラムで「世にも珍しい試合方式で消えた優勝」と非難している。
以下、リンク切れに備えて一部引用。
アメリカが主導した今回のWBC。
世にも珍しい試合方式のせいで韓国は最大の犠牲者となった。
(中略)
ほとんどすべての国際大会では組を2つに分けて進行し、
ベスト4が決まったらクロストーナメントで決勝に進む2チームを決める。
しかし大会初めての年に無理に欲を出した米国は、
同じ組のチーム同士を再び準決勝で戦わせる日程を採択した。
2組の最強チーム、ドミニカ共和国に決勝戦まで会わなくて済むように、
という意図以外に説明のしようがない。
その結果、韓国は準決勝で日本とまた戦うことになった。
1つの大会で同じチームと三度も戦うという、失笑するしかないようなことになった。
すでに二度勝った韓国だ。
もう一度勝ってあたりまえ、負ければ脱落という滑稽なプレッシャーを抱えて
三度目の対日本戦を行った代表チーム。
(中略)
奇跡は三度はやって来なかった。
2次リーグ以後2勝2敗の日本が決勝でキューバと試合をすることになった。
欲をかいた米国はベスト4にも上がれずに恥をかき、
大会最大の波乱を巻き起こして興行を引っ張った韓国は
悔しいことに帰り仕度をする羽目になった。
WBCの制度的な矛盾が韓国野球100年史の快挙の足を引っ張ったことになる。
この記事の内容を、私は「敗者の負け惜しみ」と断じることができない。
むしろ大いに同調する。
シドニー五輪の女子ソフトボールで、日本は同じ目に遭った。
予選リーグで全勝したのに、決勝で米国にサヨナラ負けを喫し、
銀メダルに終わった時、何とも釈然としない感情に襲われたものだ。
だから、この記事の筆者の気持ちはよく分かるのだ。
日本が勝ったとか韓国が負けたとか、そんなのは小さな話だ。
事はWBCという大会のあり方、運営の方法だ。
先日のエントリの繰り返しになるが、それをきっちり決めていかないと、
本来、この大会が目指すべき理念は吹っ飛ぶ。
参加する以上、日本も韓国も、全ての国が主体性を持って、
その理念と、それを実現するための具体策を規定すべく、
米国の暴走を抑えにかからねばならない、と強く思う。
そうなった時、私のようなひねくれ者も、
素直にこの大会の意義を認められるような気がする。
by kofuso
| 2006-03-19 23:25
| 03WBC